外反母趾・内反小趾

外反母趾とは、母趾が変形し曲がっている状態を言います。
同時に母趾は内側にねじれた状態になります。

 

この様な変形が起きると、荷重時や靴を履いて痛みが出ます。
ダンサーではポアントでの痛みが強くなります。
変形が強くなるとアライメントも崩れ、さらに負担が大きくなります。

また、内反小趾とは外反母趾と逆の状態で、小趾が母趾側に曲がっている状態です。

 

足の3つのアーチ

足底にはアーチ状の構造があり、縦アーチ(内側・外側)、横アーチの3つのアーチが非常に重要な働きをしています。

①姿勢を保持するための安定性
②動く力を地面に確実に伝える
③衝撃を吸収するクッションの役割

 

正常な足には土踏まずにきれいなアーチ形状がみられます。

しかし、外反母趾・内反小趾になるとこのアーチが崩れて、上記のような働きができなくなります。
特に横アーチが崩れることにより、「開張足」という鳥の足の様にぺたんこ状態になると、母趾の捻転はさらに強くなります。

これは、地面を蹴り上げる力や掴む力の低下、姿勢キープ力の低下などに繋がっていきます。

 

原因はそれぞれ

骨と骨とのつながりを関節といいます。
ひとつの骨はたいてい複数関節を持っているので、ひとつの関節の軸がズレると、おのずと他の関節も軸がズレてしまします。
外反母趾は足の骨の軸がズレている状態ですので、その上の関節にも影響を及ぼします。
また逆パターンもあり、上の関節に問題がある場合その下にある関節に悪影響がでて、症状が出ている可能性があります。

 

当院の治療では、原因となっている関節の可動域改善など行います。
変形がひどい場合には限界がありますが、原因を取り除くことにより負担を減らすことが可能です。

下記の動画では、軸を整えるテーピング法を解説しています。